Alexa Skillを登録してみよう! LuckyKokeshi編

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 こんにちは、サーバーワークス こけし部 部長の「kokexa(@kokexaz)」です。この記事は「Serverworks Advent Calendar 2016」の25日目の記事です。
 
qiita.com

 今回は、前回「Serverless Framework」をつかって作成した「Alexa Skill」のLambdaファンクションを公開するための登録を「Amazon Developer Platform」からおこないたいと思います。

 ですが、その前に今回の記事は「Serverworks Advent Calendar 2016」の記事なので、本題の前に少し「サーバーワークス」と「こけし」に関連するニュースをお伝えしたいと思います。

こけしニュース

 サーバーワークスの東京オフィスは飯田橋にあります。そのすぐそばの神楽坂の入り口付近に「のレン」という和雑貨のお店が先日、12月17日にオープンしました。店内は「こけし」だらけで、「こけし」ずきにとっては、まさに夢のようなお店です。

 最近「こけし」の宣伝活動をがんばっていたので、どうやら「こけし」のほうから近づいてきてくれたようです。これで急に「こけし」が欲しくなったときも安心ですね。

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 冒頭の画像のサンタバージョンの「kokexa」の衣装もこちらで購入しました(上の右下の写真。着物も売っています)。本来はボトルに着せるものですが、「kokexa」に着せてみると大きさがぴったりでした。
 サーバーワークスにお越しの際は、ぜひこちらで「こけし」をお土産に買ってみてはいかがでしょうか?

Contents

  1. こけしニュース
  2. 前回のおさらい
  3. Alexa Skillの登録
  4. Skill Information
  5. Interaction Model
  6. Configuration
  7. Test
  8. Publishing Information
  9. Privacy & Compliance
  10. まとめ

前回のおさらい

 まずは、今回登録するサービスの内容をおさらいしておきます。

前回の記事

 Serverless Framework v1.4 リリース! Alexa Skill イベント サポート!

サービスの内容

 今回登録するのは「Serverless Framework」公式のサンプルSkill、「LuckyNumber*1」からインスパイアされた「LuckyKokeshi」というSkillです。
 『Amazon Echoに「What's my lucky kokeshi?」とたずねると「こけし」の「系統」*2をランダムにかえしてくれる』という簡単なサービスです。

Alexa Skillの登録

 それでは、本題です。前回つくったSkill、「LuckyKokeshi」を公開するために、「Amazon Developer Platform」でSkillの登録と申請をおこないます。
 申請後、審査がとおれば、実際のSkillを公開することができます。
 ログインしたら、「https://developer.amazon.com/edw/home.html」へいき、「Alexa Skills Kit」の「Get Started >」ボタンを押します。次のページに「Add a New Skill」ボタンがあるので、押して進みます。

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Skill Information

 Skillのタイプや利用する言語、Skill名、「Invocation Name」を設定します。「Invocation Name」は、ユーザーがAmazon Echoをつかって、Skillをよびだすときにつかう「よびだし名」です。「Alexa ask luckykokeshi」といった形でよびだします。

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Interaction Model

 次に「Intent Schema」と「Sample Utterances」を設定します。

項目 内容
Intent Schema サービスで処理できるように「Intent」とよばれるものを宣言する。json形式。
Sample Utterances Amazon Echoにたずねるときの質問のサンプル。「Intent」とつかわれる可能性のある質問にひもづける。テキスト形式。

「Sample Utterances」はこちらの「Defining the Voice Interface」ページの「Sample Utterance Contents」を参考になるべくたくさんのサンプルを記載します。

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Configuration

 ここで、前回作成したLambdaファンクションとひもづけるために、LambdaファンクションのArnを設定します。

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Test

  このステップで、先程ひもづけたLambdaファンクションの動作確認をおこないます。「Voice Simulator」に「Ask LuckyKokeshi」と入力します。

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 右にある「Listen」ボタンを押すと、実際の質問の音声が流れ、下に表示されている「Ask LuckyKokeshi」ボタンを押せるようになります。

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 「Enter Utterance」に実際の質問を入力します。今回は先程のサンプルの質問を記載する欄で入力した「whats my lucky kokeshi」を入力します。入力後、「Ask LuckyKokeshi」ボタンを押します。
 すると、実際にひもづけたLambdaファンクションが実行され、「Lambda Request」と「Lambda Response」に結果がでてきます。「Lambda Response」の「text」部分に「Your lucky kokeshi is Tsugaru」と正しい結果が入っているのがわかります。

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 最後に「Listen」ボタンを押すと、「Your lucky kokeshi is Tsugaru」とよみあげられ、このLambdaファンクションが問題なく動作することを確認できました。

Publishing Information

 次は、このSkillのカテゴリーを設定します。とりあえず、今回は「Game」を選択しました。

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 「Short Skill Description」と「Full Skill Description」にこのSkillの説明を書きます。『日本の伝統こけし11種類の中からあなたの「ラッキーこけし」を知ることができます。』という意味の説明を入れました。

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 はたして、審査する人にわかってもらえるでしょうか。そもそも「ラッキーこけし」とは何なのかという問題もあります。ランダムに数字をかえす「ラッキーナンバー」がOKなのだから、ランダムに系統をかえす「ラッキーこけし」でも問題ないと思うのですが…。

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 最後に検索時用のキーワードを入れ、アイコン用の画像をアップロードして、「Publishing Information」の設定は完了です。

Privacy & Compliance

 次は、「Privacy」と「Compliance」の設定です。とくにプライバシーにかかわる問題があるSkillではないので、すべて「No」を選択します。そして、その下のコンプライアンスに違反していないかどうか質問されている箇所にチェックを入れます。プライバシーポリシーが書かれたページも規約のページもとくにないので、下のURLの箇所は空欄のままにして申請をだします。

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 これで完了です。はたして申請はとおるのでしょうか。しばらく待ちたいと思います。

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まとめ

 今回は、前回作成したSkillを公開するための登録と申請をおこないました。あとは、審査がとおれば実際につかえるようになります。はたして「LuckyKokeshi」は今年中に審査をとおることができるのでしょうか。結果はまたこのブログで報告したいと思います。

 そして、25日間つづいてきた「Serverworks Advent Calendar 2016」も今日がラストです。わたしがいうのもなんですが、ここまでよんでくださったみなさま、ありがとうございました。それでは、よいお年をー!

 いや〜、Alexa Skillって本当にいいものですね。

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*1:Alexaにラッキーナンバーを聞くとランダムに数字がかえってくるSkill。

*2:こけし」の「系統」についてはWikipediaの「伝統こけしの系統」をご確認ください。